第1章 イスラームの真実の証し
その章を聞く
クルアーンの中には次のような節がある。
もしあなたがたが、わがしもべ(ムハンマド)に下した啓示(クルアーン)を疑うならば、それに匹敵するものを1章を創ってみなさい。そしてもしあなたがたが正しいと言うのならば、神以外のあなたがたの証人(支持者や援助者)を呼んでみなさい。もしあなたがたにそれができないならば、―いや、出来るはずもないのだが―人間と石を燃料とする(地獄の)業火を恐れなさい。それは不信心者のために用意されている。(ムハンマドよ)信仰して善行に勤しむ者たちには、彼らのために、川が流れる庭(楽園)についての吉報を伝えなさい。...
(クルアーン2:23-25)
約1400年前にクルアーンが啓示されて以来、その美しさ、雄弁さ、壮大さ、英知に基いた法、真の知識と預言性、その他完璧な特徴において、クルアーンに匹敵するものをただの1章でも創り出した者はいなかった。クルアーンの最も短い章(第108章)は僅か10個の(アラビア語の)単語で成立しているに過ぎないにも関わらず、いまだかつて誰もその挑戦に成功した者はいない。1預言者ムハンマドの敵であったアラブの不信仰者たちは、ムハンマドが真の預言者ではないことを証明しようとしてクルアーンに匹敵する節を創ろうとしたが、成功することはなかった。2クルアーンは彼らの言葉と方言で啓示され、かつムハンマドの時代のアラブ人は並外れて雄弁な民であり、現在でも読み親しまれているような美しく素晴らしい詩を創作していた。このような事実にも関わらず、彼らの試みは失敗したのである 。